AIは「1体の万能選手」より「組織化」すべき
128スキルでClaudeを”会社”にした海外事例と、僕が実際に組んでいるAI社員の組織図
今日は海外の成功事例をもとに、AI活用について話していきたいと思います。
このアカウントではインスタ特化のAI活用術を発信しています。
メルマガは無料で見ることが出来るので、
AIを活用してインスタの発信をもっと効率化して、
楽にしたい人は、登録よろしくお願いします。
最近『AI社員』という言葉がX(エックス)でトレンドになっています。
実際に、僕も複数のAI社員を『AIオフィス』で働かせて、
あらゆる作業を効率化しています。
AIを自分の仕事に組み込もうとすると、ほとんどの人はまず「とにかく賢いAIを1体育てればいい」と考えます。僕も最初はそうでした。1つのAIに、リサーチも台本も分析も投稿も、全部まとめて頼もうとするんですよね。
それがたとえば、ChatGPTであったり、Claudeだったりします。
でも、この単発的な会話や仕事の依頼だけでは、自分の仕事は全然楽になりません。むしろ、必ず途中で崩れます。
頼む仕事が増えるほど指示がこんがらがって、さっきまで完璧だったのに急にトンチンカンな答えを返してくる。これは自然なことで、一つのAIが会話として出力できるコンテキスト、メモリは決まっていて、それ以上の仕事を依頼すると、シンプルに性能が悪くなるということです。
この記事では、その「1体にまとめるほど弱くなる」問題に対して海外の個人が出していた答えと、僕が株式会社TATSUで実際に組んでいる「AI社員の組織図」を、両方並べて話します。読み終わる頃には、あなたの手元のAIも「1体の便利屋」から「小さな組織」へ組み替える見取り図が持てるはずです。
なぜ「1体の万能AI」は途中で崩れるのか
理由はシンプルで、
実際の会社に例えるなら、
ひとりの新人に丸投げするのと同じことをやっているからです。
経理も、営業も、デザインも、法務も、全部ひとりにやらせる。しかも「経理のときはこう考えて」「営業のときはこのルールで」という指示を、全部同じ頭に一気に積み込む。最初のうちは器用にこなすんですが、担当領域が増えるほど、AIは「今どの役割で考えればいいのか」を見失っていきます。
僕がこれを痛感したのは、SNS運用を自動化しようとしたときでした。
1体のAI 社員に、バズ投稿のリサーチ・ネタ選び・台本執筆・投稿判断を全部詰め込んだら、ルールに則って台本を書かせているのに、出力精度が全く安定しない。
みたいなことが平気で起きる。人間なら「いや今はリール作成の時間だから」といろんな業務の切り替えが出来ますが、役割がぐちゃっと混ざったAIには、その切り替えが効かないんです。
つまり問題は「AIが賢くないこと」ではありません。
1体に役割を与えすぎて、AIがパンク状態で精度を欠いているという状況です。
海外の個人が出していた答え——128のスキルを「部署」に並べる
先日、海外の発信者(@humzaakhalid)が面白い投稿をしていました。ざっくり訳すと、こういう内容です。
「Claudeをまるごと1つの会社に変えました。128のスキルを、本物の組織図のように整理しています」
その中身が、まさに会社の部署割りなんですよね。
彼が挙げていたのは、開発・デザイン・マーケティング・ソーシャルメディア・財務・中小企業向け業務・法務の7部門。それぞれの部署に、専用の「スキル」をぶら下げていく設計です。たとえばマーケティング部にはコピーライティングやSEOのスキル、ソーシャルメディア部には投稿執筆やリール脚本、サムネイル作成のスキル、という具合に。
部署構成や役割は色々なアイデアが他にもあると思います。
ただ、発想そのものは本質を突いているなと感じました。1体の万能AIを諦めて、「役割ごとに専門スキルを持たせ、部署のように並べる」。これが実現できたら、自分の仕事がAIに任せられるようになり、AIどうしが自律的に仕事をこなしてくれるようになります。
実は僕も、同じ発想で「会社」を組んでいます
ここからが本題です。この投稿を見て、僕が最初に思ったのは「あ、これ僕がやってることとほぼ同じだ」でした。
僕は株式会社TATSUという会社を、AIを使って回しています。
そして中身は、まさに「部署ごとにスキルを割り当てた組織」です。海外の彼が128スキルで組んでいたのと、レイヤーの考え方はほとんど一緒なんですよね。違うのは、僕のほうは自分の実務にピッタリ合わせて、部署とスキルを1つずつ手作りしている点です。これはもう自分がどんな事業をやっているか?で決まるだけなので、問題はスキルの数ではないです。
僕のAIはこう分かれている——「部署 → 担当 → スキル」の3階層
僕の組織の背骨は、たった3階層です。
部署 … 「集客・販売」「制作」「経営・戦略」のように、責任の境界で仕事を区切る単位です。たとえばリサーチ担当の部署、コンテンツを作る制作の部署、数字を見て次の一手を考える戦略の部署、というふうに分かれています。
担当(ロール) … 部署の中で、実際に手を動かす「AI社員」です。同じ制作でも「台本を書く係」「分析する係」は別人格として分けます。人間の会社で、同じ部署に複数の社員がいるのと同じ感覚です。
スキル … その担当が持つ「1つの仕事の手順書(マニュアル)」です。1スキル=1つの成果物、と決めています。「バズをリサーチする」「台本を1本書く」「キャプションを作る」——こういう具体的な仕事ごとに、手順を書いた1枚のマニュアルを用意しておく。担当はそのマニュアルを開いて、その通りに動きます。
この3階層を、海外の彼と同じように「組織図」として並べているわけです。そして僕の場合、ここにもう2つ、自分のアレンジで会社の運営をしています。
1つは、Discordを『秘書・受付』にしていること。僕がスマホからDiscordに一言メッセージを送ると、家のパソコンの中にいるAIがそれを受け取って、「これはリサーチ担当の仕事だな」「これは台本担当だな」と振り分けて動き始めます。会社の受付が、来た用件を各部署に取り次ぐのと同じ構造です。
もう1つは、勝手にやらせない承認の線を引いていること。調べる・分析する・下書きを作る、ここまではAIに自由にやらせます。でも外に公開する・お金を動かす・大事な戦略を決める、こういう一線を越える手前では必ず僕の承認で止まる。この「どこまで任せて、どこで止めるか」を最初に決めておくのが、安心して任せるための肝でした。
この組み方の、何がそんなにいいのか
正直に言うと、組むのに相当手間がかかります。それでも僕がこの形を選んで構築しているのは、将来必ず見返りがあると断言できるからです。
1つ目は、AIが迷わなくなること。「台本担当」は台本のことだけ考えればいい。余計な役割が混ざらないから、1体に全部積んでいた頃のような脱線が激減します。
2つ目は、育てやすくなること。ある担当の出力がイマイチだったとき、直すのはその担当のスキル(手順書)1枚だけで済みます。巨大な万能プロンプトを毎回書き換えていた頃とは、修正のしやすさが段違いです。
3つ目は、増やしやすくなること。新しい仕事が出てきたら、新しいスキルを1枚足すか、新しい担当を1人増やすだけ。会社に新入社員を迎えるみたいに、組織をあとから拡張できます。
要するに、AIを「1体の天才に賭ける」のをやめて「小さな組織を育てる」に切り替えると、迷わない・直しやすい・増やしやすい、が一気に手に入るんです。
まず「1部署・1スキル」から始めてみる
いきなり128個も、7部署も要りません。というか、最初からそれを目指すと確実に挫折します。
おすすめは、あなたが今いちばん時間を取られている仕事を1つだけ選んで、その『担当』と『手順書』を1枚作ること。
僕もInstagramのリサーチという、たった1つの仕事の自動化から始めました。そこが回り出すと「じゃあ次は台本担当も」と、自然に組織が増えていきます。
この「部署 → 担当 → スキル」の仕組みを、実際に自分のパソコンの上で組むのに僕が使っているのが、Claude CodeとObsidian(無料のメモアプリ)のセットです。
手順書もルールも全部ただのテキストファイルで持てるので、非エンジニアでも「組織図をメモで書いて、AIに読ませる」だけで組み上がっていきます。
というか、自分のやりたいこと、やらせたいことを、AIに直接伝えてあげればOKです。
このあたりの「AIを1体で使い倒すんじゃなく、組織にして働かせる」具体的な組み方は、今後、僕のインスタやオープンチャット、サブスタックでも発信していきますので、ぜひ気になる人はフォローしておいてください。
ちなみに、このAI社員を運用するという方法、
僕が学んだのは、いちさんという方のこのBrainです。
自分でAI社員を作って、AIだけが働く会社を作りたい人は、
ぜひ手に取ってみてください。
この思想があれば、今後のAI時代にめちゃくちゃリードができること間違いなしです。
↑↑↑↑↑↑





